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Okeno Catanikus +T

非電源卓上遊戯の話題をつらつら綴ったり綴らなかったり。

波の上のボードゲーム

 

最近はSF小説ばかり読んでいたのですが、久しぶりにライトノベルに手を出しました。電撃文庫支倉凍砂の『WORLD END ECONOMiCA』という作品です。『狼と香辛料』の作者と言えば、アニメ化もしてたので少しは通りがいいでしょうか。作者の同人サークルで配布していたビジュアルノベルを加筆修正したもので、先日全3巻刊行予定の1巻が発売されました。ページ数約800ページ。最近のラノベはどうしてこうも人が殺せるレベルに分厚いんでしょうか。上下巻に分冊して欲しかった…電車の中で片手で読むと筋トレしている気分になります。

月面に都市を作り、軌道エレベーターで地球と月を行き来できるようになった近未来。投資家になるべく動く主人公の少年が、ひょんなことから数学の天才的才能を持った少女と出会い、自らの夢を叶えるべく株式投資の世界へその身を投じていく、というボーイミーツガールなストーリー。前述の通り分厚いので読むのに時間がかかるかと思いきや、ライトノベルだけあって軽々読むことができました。気になる終わり方をしたので、次巻発売を今から待ち遠しく思っています。

さて、話を読んでいてその面白さに振り回される自分が居た、その一方で『これ、ゲームにできないか?』と思う自分も居たりするわけです。『常在盤上(オールウェイズ・オン・ボード)』というわけです。この場合はもちろん株式に関するあれやこれやがそれに該当します。

ボードゲームで株をテーマにしたものだと、咄嗟に思いつくのが『ムガル』とか『アクワイア』だったりするわけですが、どちらも株式市場の値動きに対してどうこうするゲームではありません。前者だと株券の枚数だけ勝利点がもらえる、後者だとホテルの動向による配当を受け取る際に株券が引換券になる、という具合。

では、市場の値動きによる株の売買を再現したゲームは無いのかというと、『メルクリウス』や『ブローカー』あたりがそうでしょうか。特に前者は商品を売ると株価や商品価値が下がり、逆に買うと上がるといった部分が実際の株式市場のそれに似ている気がします。ただ最近触れたり興味を持ったゲームで株をテーマにしたゲームは見たことがありません。テーマとして人気度が薄いのか、それともそもそも母数が少ない(所持者が少ない)のか。

ともあれ、無いのであれば作ればいい。それこそ『WORLD END ECONOMiCA』のような、緻密な予測によって行われる取引と、それを裏切る市場の値動きと、更にそれをも凌駕する野生の勘とも言えるようなひらめき、そしてそれらを超えた先にある勝利の美酒、栄光と挫折。それらを味わえるようなボードゲーム

そんなのを盤上で表現できたらいいなぁ、とか夢想するのが楽しくて仕方ありません。ただ何事も、考えている時が一番楽しくて、実際に生み出す時が一番辛いが世の常。これから寝て起きて、上野博物館を観覧した後にはサークルの新作会議があるのです。この記事書くより先にサンプル作らなくちゃいけなかったのにね。ははははは。

 

業務連絡:明日の新作会議は新作製作会になります。ゴミンニゴミンニー。