Okeno Catanikus +T

非電源卓上遊戯の話題をつらつら綴ったり綴らなかったり。

お熱いのは二人がお好き?

 

年末年始と忙しくリアルでボードゲームをする時間が持てなかったので、前に記事に書いたBGAに入り浸っては日が変わるまで勝負、といった日々を過ごしておりました。オンラインでプレイできるボドゲの良いところは、手番の処理が自動なので間違いや混乱が無いことと、後片付けが一切無いことですね。逆に悪いところは……顔を合わせないから電話口ならぬskype口で口悪く挑発しあったりしちゃう、くらいでしょうか?(BGAヘルプの禁止事項には『このゲームについて他のプレーヤーと個人的に連絡を取ること(例:MSN、Skypeとか)』とあるのですが、それはあくまで『ゲーム中に口裏合わせするようなプレイ』はダメですよという認識で、プレイ中のゲームに関係しない通話は可と考えています)

さて、BGAでの対戦は主にサークル仲間との二人戦になりがち(というかほぼそう)なのですが、今回はBGAでプレイできる二人プレイ専用ゲームについて書いてみたいと思います。実際のボドゲ会だと二人用ゲームを持って行ってもプレイすることは無いので、なかなか陽の目を見ないんですよね。でも二人だからこそガチな駆け引きで盛り上がれる、そんなゲームが二人用ゲームには多い気がします。

お前には竜の力が足りてない…出直して来い!(船で

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『ドラゴンハート』。お互いがルールが把握できれば1ゲーム5分で終わるお手軽カードゲームです。両プレイヤー共に同数のカードで山札を作り、そこから手札を引きつつ場にカードを出していきます。場にカードを出す際、カードの種類による相互関係と枚数に留意しなければなりません。例えば、中央にある宝箱カードは手札から何枚でも場に出すことができますが、出しても特にその時点では効果はありません。しかし、その両隣に居るファイヤドラゴン(左)かソーサレス(右)のどちらかのカードが出されると、場にある宝箱カードが全て得点になります。そのソーサレスは、更にその下に居るナイト(左)かトロール(右)が出ると討ち取られ得点になります。ファイアドラゴンの方も左下に居るハントレスのカードが出ると得点になります。このように、各カードの相互性と、(種類によっては)出されたカードの上限枚数による効果により、得点を得ていきます。最終的に多く得点した方が勝ち、というゲーム。

乱暴な言い方をするならば複雑化したじゃんけん、といった感じなのですが、読み合いがなかなか熱いです。お互いが持っているカードは決まっているので、慣れてくると『あのカードを○枚出したから、もう山札にも手札にも無いはず…!』なんてカウンティングを交えた高度な読み合いが始まります。獲得すると手札が増える特典が得られるグレートドラゴンや、4枚目を出すと4枚全てが得点になるドワーフも、出すタイミング、取るタイミングが難しく、場合によってはわざと場に出して反応を窺ったりするときもあります。場に出たナイトとハントレスは船のカードを三枚出すと全て得点になるので獲得したいところですが、船は三回出航させるとゲーム終了になるので、このタイミングもまた悩みどころ。「お前それ持ってたのかよぉぉぉ!!」という叫びが、毎夜電子の海へと広がっていきました。そして勝者はこう言うのです。「お前はドラゴンハート力が足りてない」、と(最近はこの台詞をめっきり言わなくなりました)。

私のラクダで宝石を交換してくれないかね? 全部だ

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ジャイプル』。場に出ている商品を上手く引き取りつつ、より売り捌き多く利益を得た方が勝ちというカードゲーム。両プレイヤーは手札が7枚になるまで、中央の場にある商品カードを引き取ることができます。商品カードは売ると、その枚数に応じて左側にあるチップがもらえます(ちなみに上に行けば行くほど値段が高く、同じ商品でも最初に売った方が値が高く付きます)。同じ商品を3~5枚以上同時に売ると、チップ置き場中央にある黒いボーナスチップがもらえ、同時出し枚数相応のボーナスが得られます。

ゲームの勝敗を分ける重要な要因として挙げられる同時出しとボーナスチップの存在ですが、同時出しをするにはタイミングよくカードを手元に置いておく必要があります。しかし、場から1枚ずつ取っていくのでは時間がかかります。そこで登場するのがラクダカードです。ラクダカードは場にある場合、その全てを引き取る必要があります(画像の状態だと、ラクダカードを得ようとした場合、否応なく3枚同時に取らなければなりません)。しかし、ラクダカードは最後に多く持っていた方がボーナスのラクダトークンをもらえます。また、場にある複数のカードを取りたい時に、手持ちの同枚数のラクダカードと交換することもできます。ラクダカードを出すタイミング次第では手持ちに同じ種類のカードを5枚以上持つこともできますが、ラクダカードを引き取る際には大きく場が動く、ラクダカードを場札と交換するときには相手にラクダカードを取られる危険性が高くなる、といった点を考慮しなければいけません。

左側のチップのうち3種が無くなったラウンドで終了となるため、逃げ切れそうなら率先してチップ切れを狙うもよし、まだ足りないと思ったなら他の商品のチップも取って長期戦に持ち込むもよしと、お互いの売り買いの状況を把握しつつ、いかに商品を多く売れるかが鍵となります。上手く先に高値の商品を売り切った時の『やってやったぜ』感は、商品売買をテーマにしたゲームならではです。

砂漠の過酷な生活はゲームにも反映されていた…!

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 『タルギ』。砂漠の部族トゥアレグ族をテーマに、部族の繁栄を目的としたなかなかシビアなゲームです。プレイヤーは場の外周のカードに自分のコマを一つづつ置いていきます。全てのコマを置き終えたところで、外周にコマを置いたカードと、外周の自分のコマとコマの直線上に交わる場所のカードの効果が発動されます。それにより塩、胡椒、ナツメヤシといった商品や、お金、勝利点などを獲得していきます。内側の9枚のカードはコストを払うと効果が発動し、自分の場に持っていき並べることができます(画像の下部に12マスずつ、カードを並べる場所があります)。この自分の場のカードも並び順によっては得点になったりするので、より計画的なプレイが求められます。

外周の変動のないカード効果を主軸に、自分の手持ちの商品やお金を変換してくれる商人や銀細工師、内側のコマを自由に動かせる蜃気楼、ストックしておいた内側の場札を使用する貴族などを中心にゲームを進めていきます。更に、内側のカードの効果も、その場で効果が発動したり、自分の場に置いておく限り永続したりと様々なものがあり、その時のカードの出次第で戦略は多岐に渡ります。

お互いにコマを置いていく際、『ここに置けば自分が取りたいものが取れるけど、こっちに置くと相手を妨害できる』なんてジレンマが発生しやすいです。その結果相手に及ぼす影響が大きかったり、逆に自分が一歩出遅れてしまったりと、覚えてしまえば手軽なルールとは裏腹に、ゲームそのものは重量級です。やはり砂漠に生きる者は、例えゲームと言えど過酷な生活を余儀なくされるのでしょうか。

グラスを傾けながら二人でじっくり

この他にも二人用ゲームはありますが、とりあえずBGAでプレイしてみて印象深かった3つを紹介してみました。オンラインは気軽にプレイできるのが良い、と最初に書きましたが、そうは言ってもやはり顔を付きあわせてプレイするのがボードゲームの楽しみの一つ。チェスやバックギャモンのように、ゆったりとした時間が流れる部屋で好きなお酒にグラスを傾けながら過ごす夜、なんてのもステキだと思います。